感化と変化の記録

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3.俺14

体験と生活と芸術の考察ブログ

千人規模のホールでグランドピアノを試し弾きした話

芸術・デザイン

結論。俺にはキーボードがお似合いだよ!

大ホールでグランドピアノを弾くまで

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「満月だ……」。当日は寒空の下、満月を見ながら向かった。

2016年1月22日。文化施設の大ホールでグランドピアノを弾いた。きっかけは文化施設企画のイベントのチラシを見たこと。「グランドピアノを導入したので、弾いてみませんか? 大ホールでですよ!」というようなの内容のチラシで、30分1000円くらいだった。

「これは(笑)。行かない理由あるのか......?」

若干怖気づく気持ちを、その言葉を何度か声に出して抑えた。「大ホールで」というのは、すごく魅力的だった。

ひ、控室ですか……?

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ガラガラで広々とした控え室に入る。「控え室をご用意できますが」ということで、恐れ多くも控え室を使わせてもらったのだ。

控室へ向かう間、歩きながら「椅子は背ありと背なし、譜面代は……」と細かな質問をされた。でも、「そんなんじゃないんですー!」って感じだ。チラシには「発表会の練習にぜひ!」とか「アンサンブルにもご活用ください!」などが書いてあり、どちらかというと音楽家向けの企画といった印象だった。だからです。

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控え室にはテレビモニターがあって、現在ホールで弾いている人が映っていた。すごい手の運びだった。 写真は取らないつもりだったが、テレビの向こうの人が撮ってるので、嬉々として予定を変更。

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「めっちゃ、めっちゃ弾いてる(笑)。俺、ここの動きだけだからね」とか言いながらモニターを見ていた。

開始10分前。緊張している。それは主にアレだ。係りの人がずっと後ろの方で見てるんじゃないかという心配によるものだ。今回のこの企画、「ピアノが弾きたけりゃ、上手い下手も関係ない」ってのは分かってる。でも、やっぱ上手くないとさ! なんかね。

いざ、スタンウェイ(ってなんですか)!

舞台裏に来た。物凄い演奏が聞こえる。弾いていたのは少年だった。親子共々楽しそうに帰っていった。さあ、始めよう。

先ず、「適当に弾いただけで、もうそれっぽい」ということが起きる。

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そして、「3つのやつの使い道が分からない」ということが起きた。「一番右のやつは、音を伸ばすための物」というのが分かった。でも、他二つの違いが分からない。色々試したが、何に使うのかさっぱりだった。

そして、3つのやつ使わなくても、いつも家で弾いてるように弾けた。伸ばすやつ使わないと音が伸びないのかと思ってた。詳しく説明するとこうだ。

YAMAHA 電子キーボード piaggero(ピアジェーロ) ブラック  NP-11

私は普段piaggeroを使っている。その鍵盤を長押ししたときの音の長さが、ペダルを使わずに長押しした物よりも短い。なので、普段弾いているものはペダルなしでも弾けるということだ。

とはいっても、指のタッチやら音の聞こえ方やら、ほぼ全てがいつもと違った。

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グランドピアノって「難しい」ですね

普通に弾くと、響きなどはそれほど感じない。

ただ、鍵盤を強くはじくときや鍵盤の右端の方はホールへの響きが感じられた。やまびこみたいな感じです。

「グランドピアノが電子ピアノと違って難しいな」と感じたのは以下の3つ程です。

①鍵盤が重い

指の運びが速い曲だと遅れる」ということが起きた。鍵盤では追いついていたもの。指がもったりした。そして、重すぎて強く弾けなかった。「押し込めない」といった方がいいか。

②残響が邪魔

グランドピアノ自体 + ホールによるものなのか? それが「次の音次の音」と邪魔になってしまった。

③不協和音

グランドピアノで弾いてみて初めて、「この曲、こんなに不協和音だったんだ」と気づくものが多かった。鍵盤じゃわからなかった。

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ステージを照らす光は眩しかった。

弾き終わった後のやり取り

約束の30分が経つと、後ろの幕から係員が現れ、「お時間ですよー」と。

「なんか色々、思ってたのと違くて面白かったd」

「ぁあ、よかったです。いい意味でよかったですか?」

「はい、いい意味d」

「ああ、よかったよかった。じゃあ、またぜひ弾きに来てください」

「はい、ありがとうございます(もう来ないけどな)」

全体的に食い気味に返事を返してきなすった。再び控室へと向かう。

「あの、○○(隣町)に行くと、へーぜんどるふぁーが弾けちゃったりするんですよ」

「あちょ、ピアノ詳しくないんで」

「あはぁ、そうですか(笑)」

「音楽は趣味でやろう」と思った

施設から出て、ボーっとしながら歩いてたら、定食屋に行きかけてた。夕飯食べたのに。そして行った。さっきのことを振り返る。

①陶酔

陶酔して弾くことは「自分を出すこと」だと思う。それができなかった。

②響きの違いによるねじれ

グランドピアノで弾いてみて、「この音いいな」と初めて思うことが三回あった。この体験は、いつも弾いてるキーボードとは違う安っぽいやつ(CASIOのなんか)を弾いてるときにもあった。これは、面白いことだと思う。

③心境の変化

そして、ここが今回で一番重要。「音楽は趣味でやろう」。そう思った。別に音楽で食っていこうなんて考えたことないよ? 考えたことないんだけど、「そう」思った。一人で部屋にこもって弾いてるときの方が遙かに楽しいもの。人前では音を楽しめない。

高い音が好きです。

(2016年2月17日)