感化と変化の記録

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3.俺14

体験と生活と芸術の考察ブログ

痛みを知って優しくなる:選挙の出口調査バイトをやったときのこと

2013年7月。特にやりたくはなかったけど、経験のためにやることにした。大学の先輩に紹介してもらった。派遣会社にスマホで登録。そこを経由しての仕事。

出口調査員は二度とやらない(;_;)
(2013年7月21日 19:25)

当時の倍の日給でもやりたくない。

投票日前日の研修

日曜が投票日。その前日の土曜日。電車に揺られること約1時間。研修会場がある街の駅にやってきた。改札をくぐり建物を出ると、スーツを着た人々が1か所に立っていた。お互いが他人のため、会話するということもなく、微妙な距離が空いていた。確信はできないが、「これ(この集団)だよな……」とそこに混じる。

しばらくすると係りの人が来て、全員で研修会場に向かうことになった。ドラクエ的整列無言行進で10分。小さなビルに着いた。

説明の内容は忘れた。説明の後、研修が始まった。2人1組になって、ロールプレイをするとのこと。ここでもドラクエか。一方は投票した人、もう一方は調査員。交代で2回ずつくらいやった。集まった人は皆「青年と中年の狭間」くらいの年齢層で、若い人は自分くらいだった。

「年取ってこういうことやるの恥ずかしいから、今やっといてよかった」と思ったような、思ってないような。結果として、昼一番集合の夕方にならない頃帰宅だった。交通費は出るが、半日が潰れた。

投票日当日

始発で会場に向かうため、4時ごろに起床。外に出ると、まだ空は暗い。

投票所最寄りの駅に着くと、投票所である小学校まで徒歩で移動する。朝日を浴びながら、牛糞だか鶏糞だかの臭いを嗅いだ。

※基本的に移動はタクシーで、最初だけ徒歩だった

ここから出口調査のバイトが始まった。流れはこうだ。

①データ収集

挨拶も早々に、アンケート用紙を渡す。「誰に投票? どこに投票?」を書いてもらい、それで1人終了。これを繰り返す。

②電話で報告

時間が来る、あるいは収集が規定数に達したら、本部の方に連絡をする。やり方がアナログで面倒だった。 投票所の陰に行き、アンケートを1枚1枚読み上げながら報告する。

本部「1番は」

「シンバさん」

本部「シンバ○○さん。2番は」

「頑張らない党」

本部「頑張らない党」

規定数が30とかだったら、これを30回繰り返す。

因みに、私は規定数に毎回到達せず、途中で応援スタッフを付けられた。応援スタッフと本部の付き添いがタクシーで現れ、こちらに歩いて来るまでのあの気まずさは忘れない。いや、忘れた。

③タクシーで次の場所へ移動

転職を究極的に繰り返せば、全世界の人に優しくなれる

快く答えてくれる人もいれば、当然そうでない人――無視や、独自の理論での批判をする人――がいた。そういう面で大変ではあったが、「どれくらい大変なのか」を理解できた。だから、今まで出口調査のことを疎ましく思っていたけど、次からは答えようと思った。

この「バイトやる→その職業の人に優しくなれる」の流れは他にもある。例えば配膳の仕事。「器下げにくいなあ」という経験をしたからこそ、バイト経験後は客として行った飲食店で、器を下げやすいように心がけるようになった。まとめて端に寄せておくように。後はあいさつ。「客から挨拶を返してもらえない」という経験をした結果、黙礼なりなんなりを返すようになった。

これとは逆に、経験していないことは理解できていない。永遠にそうだろう。何を理解できていないのかは分からないが、日常で職業人に腹を立てることがあったら、そこが理解できていないんだろう。

かといって、理解(歩み寄り)を端から諦めてしまうことはしない方が良いのかも。だから、何かに対して腹を立てそうになったら、次の言葉を腹の中で自分に問いかけよう。

「理解できるか」

(2016年7月7日)