感化と変化の記録

3.俺14

体験と生活と芸術の考察ブログ

終電を逃し、熱海の坂という坂を登った話

2014年2月13日。その日は、武道館で「みんなの夢AWARD4」というイベントがあった。

終電を逃す

その時分は、快速と鈍行の違いをそれほど分かっていなかった。東京からの帰り道、時間は21時を回っていた。小田急ホームの案内表示を見ると次に来る電車は鈍行。次が快速。

20分待って快速に乗るのか。じゃあ変わらないだろう

これが運命を左右する。鈍行なので当然全部止まる。途中からおかしいなと思い始めた。「なんか乗車時間長くないか?」

小田原近くになると人がほとんどいなくなる。電車内で再びダイヤを見て気づいたときはすでに遅し。熱海で終点ということが判明する。疲れのせいもあって、一緒にいた奴に謝罪する気も起きなかった。ごめん。

どうしよう

熱海で降りてみたものの、どうしようか。一先ず歩く。 確か「銀座通り」という名前の通りがあったと記憶していたので、そこなら朝まで時間を潰せるかなと思い、当てにする。

着いてみると人っ子一人いないし、店も1つたりともやっていない。銀座とは名ばかりだった。

二人でさまようことを続けると、1軒のラーメン屋を発見する。まだやっているかを聞くと、(たしか)3時まで営業しているということだった。夕飯を食べていなかったので助かった。疲労感にボーっとしながらも美味しく頂いた。

駅についたときに決めていたのだが、奴とは朝まで一緒にいるつもりはなかった。疲れが増すから。なので、「じゃあ解散!」と言って、各々の夜を過ごすことにした。

先ずは海へ行った

なぜ今、熱海の浜にいるのだろうか。
(2014年2月14日 01:27)

僕は海岸へと向かった。2月13日の海岸は寒く、寝っ転がっていても長いことは一つの場所にいれない。

雨が降ってくるまで寝る。
(2014年2月14日 01:41)

寒くなってきたら歩いて、あったまったら別の場所に座る。それを繰り返した。 海岸にはカップルが2組ほどいたが、いつの間にかいなくなっていた。浜辺を歩いたり、桟橋を歩いたりした。

youtu.be

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街灯が照る夜の海が綺麗だった。川に映ったそれと違って動きがある。あらゆる色がうねっていた。

「進まなくて良かったなー」と思う道

2015年4月8日に「東京で、8kmを歩いてへとへとになる」という距離感覚のなさを発揮したが、その時はもっとだった。

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画像: Googleマップ いつもありがとうございます 

「22.3km、4時間かー」と、マップである程度の大きさで一目に収まる距離だったらいけるっしょと思っていた。

いけねーよ!

二宮(熱海のすぐ近く)で早々リタイアする勢いだわ!

※これより後に自転車で熱海-三島間を経験するのだが、自転車でも相当きつかった。何がきついといえば山道。多分今までに経験したであろう山道の第1位に輝くほどの急斜面。「こんな坂が道として成立しているのか!」というくらいの斜面が存在しているのだ。ほぼ壁

「歩く決断をしなくて本当に良かったな」と思った。歩いたなら、心を持って行かれてたと思う。地図では近そうに見えても、高低差を考えないとね。周りの自然度とかも。

坂上る。いや、登る

ひとしきり海岸は堪能しつくしたなと思ったら、今度は熱海の坂という坂を上った。

他には、「ジョナサン朝までコース」という選択肢もあった。3つほど選択肢があったわけだ。なぜ坂を上ったかというと、探索してみたかったからという好奇心と、ジョナサンに入るの恥ずかしいという小心からだ。

道筋はというと、とにかく気になった脇道に入っていく。「行き止まり」か「これ以上進むと違う地域にいってしまうな」というところで引き返す。そして違う道に入る。それか、進むうちにどこかへ繋がっていて、「ああここに出るのか」とそのまま続けるパターンもあった。

坂という坂は回りつくしたんじゃないかと思う。周りの景色は暗くてよく見てないが、街灯に照らされた近場や、内側から光る建物、途方もない坂をのばった後に振り向いてみた高所からの夜景。特に高所からの夜景には心を動かされた。本当にきれいだった。写真に残せないのが残念だった。

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熱海の坂という坂を上り尽くしたんじゃないかな。
(2014年2月14日 04:22)

熱海は本当に坂ばかりで、平坦な道がないなと思った。

※因みに坂に上ろうと思って始めたわけじゃない。海岸沿いを歩て公園とかで寝ようとして、ホームレスの影におびえたりなんだりした後で登り始めた

創価学会の研修所とか、バブルの匂いのするぼろくて入居者の少ないマンションとか、奥地にある豪華な旅館とか別荘とか、異様な雰囲気の不法投棄場とか色々あった。

始発に合わせて駅に着くころには、くったくたで電車の中では寝っ転がっていた。朝の誰もいない電車は良い気持ちだった。

(2015年12月4日)