感化と変化の記録

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3.俺14

体験と生活と芸術の考察ブログ

屏風の意外な面白さ (京都国立近代美術館:琳派400年記念 「琳派イメージ」展)

この展覧会のことを知ったのは10月。芸術の授業内でのこと。その時は、まさか京都に行くとは思ってもみなかったので、「ふーん」でした。

2015年11月21日(土) - 11月23日(月)の間、京都に行くことが決まり、「ついでに行ったろ!」ということで。

本題とは関係ないけど、「京都に行く」と決まった時から、京都の情報がどんどん入ってくるのには少し驚いた。 普段はそんな感じで、興味のないことがどんどんそばを通り過ぎているんだなと思った。

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下地

苔が、巻物のしみのごとく淡くぼやけている。それがいい。ただ、人物や物が浮いて見える。良い言い方をすれば、「際立ってる」なんだけど、際立ってはないんだなあ。

屏風の余白

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このような余白の使い方が独特で、背景に当たる金が綺麗に見える。

屏風の使われ方

寺松国太郎『花之精図

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この部分。ちょうど境目をまたがって人物が描かれている。折り曲げることによって、立体的に見えるようになってる。(意図的?)

川合玉堂『紅白梅

今度は木が、そのように描かれると違和感がする。木が折れ曲がる。

冨田渓仙『風神雷神』

谷折れの中心に風神が配置されている。作品に奥行きを生む。


屏風にはこういったような表現ができるんだなあ。 掛け軸の方は、トリミングが少し特殊なだけで、「平面に描く」という点では絵画と変わらない。

絵画に「仕掛け」を

磯辺行久『Work64-14&15: 舞楽

これは面白かった。この作品は、製品全体を一つのキャンバスとして絵を描いている。

これが例えば、扉の方に焦点を当てて描くとする。すると、扉のところに丁度人間の胸がくるようにして、開くと心臓があるとかどうかね。

作品然と

田中一光『Japan

鹿の足と顔が重なる所を、掠れさせるようにして表現している。そうすることで、忠実に描いた同じ色が重なったものとは一味違う絵が描ける。

ドレスや着物、工芸、生活用品などにも描かれているが、これらは絵画と違って別の用途がある。なので、作品然としない(鑑賞対象として見づらい)ということが起こる。

私が好きな、屏風の描き方

加山又造『天の川

先程の屏風作品と違って、全体に描かれている。これはあまり好きではない。ただ金だけが続く、余白のあるものが好き。書き込みが少ないものが。

植物

表情をつけにくいからだろうか。どの作品も、植物の絵はそれほど洗練されている印象を受けない。

fromztoz.hatenablog.com

これに続く。

(2015年11月24日)