感化と変化の記録

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3.俺14

体験と生活と芸術の考察ブログ

ドラマのエキストラを体験してきた

体験・旅行

エキストラ4日前

本番が先なのにもう緊張してるし、心が落ち着かない(笑)。

当日 現地着

※全体を通してのことを初めに言うと、男女別れての撮影で、一度も交わりがなかった。喜んでたのがバカみたいだ

7時20分集合。どこに行けばいいのか分からず、集合場所で佇んでいると、中に案内された。衣装さんと思しき人から衣装を受け取り、2Fにある控室へ。

学校の紋章は、上着がシール、シャツがプリントだった。手抜き感はなかった。 ベルトやハンガーには役名(?)が書かれていた。誰かが使ったものだろう。

出番待ち

控室でしばらく待っていた。エキストラ全員の着替え待ちというよりは、撮影の準備待ちという感じだった。

8:00

スタッフが来て、シーンの説明を受けた。その後、再び待機。意外に撮影にいかないものだ。

8:30

移動。7:20に集めたのは、保険的理由だろう。

エキストラの中でも「格」みたいなのがあって、特別な3人組がいた。そういうこともあり、「出番のある人」、「出番のない人」がいた。

撮影前

外での撮影なので、玄関へ向かう。そこで靴とバッグを受け取る。

※これらは私物でもOKだった

バッグは、詰め物をすることなくぺったんこだった。そこは徹底していないようだ。ただ、服や靴は各サイズ用意されていた。

スタッフは、トランシーバーにイヤホンを付けたもので連絡を取り合っていた。玄関には、ごつごつして重そうな、キャスター付きの機材が置かれていた。映像チェック用の機材だと思う。機材の前に監督席っぽいのもあった。そして、機材付近にはスタッフがぞろぞろいた。玄関の前には、トラックが5台くらいあって、HIACEもあった。

撮影開始:1シーン目

日曜日ということもあって、一般の人も入ってくる。交通整理が大変そうだった。 また、歩道橋や道路を挟んで反対側の道には野次馬がおり、写真を撮らないよう注意もしていた。

初めのこのシーンでは、「ヒロインをエキストラたちがやんややんや言う」というものだった。求められたのは没個性、周りへの同調、性格の画一化だ。 皆が性格の悪いやつで、皆叫ぶというものだった。

最初の立ち位置は、門をくぐって、左側を歩き、振り向いたと同時に叫ぶというものだった。2回ほどテストをした後、茂みの金網へと移された。全てが机上の予定通りではないんだ。

全員が叫ぶという演出だったものの、自分はあえて叫ばなかった。静かに怒りを殺して、「あのやろー……!」と心で思っていそうな感じでやった。これが、エキストラの出しゃばりである。単に叫ぶのが恥ずかしかったというのもある。全く注意はされなかった。

「はっちゃけてください」、「元気よくね」、「思い切りいこう、恥ずかしがってる感じあるよ」 そういう指導だったが、自分にはどうやらそういうハツラツ系は無理なようだ。

このシーンだけで、3カットあった。全員を写すカット、主人公の顔を写すカット、役者3人が歩くところを写すカット。全部同時にカメラを回していた。

主人公とヒロイン役の人には、撮影トライ後に必ず日傘とメイク髪型チェックがはいっていた。テスト・本番中、メインとエキストラは別待機だった。

基本的にテストは、役者の代わりに演出家やダミーが入って演じる。本番の1回前辺りから本物を交える感じだった。

2シーン目:ダッシュ、ダッシュ、ダッシュ

次のシーンへの移行は、控室に戻ることなくそのまま現場へ移動となった。このシーンは、階段を駆け下り、走るというものだった。

テストにおいて、計10回は走った。この回数は、テストの映像をチェックして、それに納得できるかどうかに左右されるんだろうな。先程の例のように、初め考えられていた演出は、容易に変更されることがある。実際に人を動かして、初めて分かることもあるんだね。

また、音無しバージョンを撮るということがあった。後でつなげるのだろうか。

衣装さんみたいな女の人が、思ってたよりいた。

エキストラ終了

午前中にすべて終わり、11時に終了。記念品をもらい、解散となった。

記念品をもらう時のこと。

スタッフ「えー、これは僕たちが使っている台本と全く同じの――」

(おっ?)

 「ノートとなっておりますので――」

(ノートかい)

ということがあった。その際、1人1人渡す時の言葉を変えていて、「気を遣っているな」と思った。

7:20-16:00の拘束と聞いて、初めは「ブラックそうだな」と思っていた。実際は7:20-11:00。予定より5時間も早かったので、とても余裕を見て通達しているなと思った。心理学的にもその方が印象としては良い。下げて上げる戦法ね。

態度が横柄な人もいたが、自分たちについてくれた演出の人は、対応がしっかりしていた。このあと16:00からは、別の場所で撮影があるらしい。

エキストラの感想

集団の中の1人としてやるのが苦手なのかな。「一人で叫べ」と言われたら、できる気がする。

あと、エキストラを体験してから、映画に出てくるエキストラが気になるようになった。

どのような演技をすればいいのか、分からなかった。それはどんな物語で、どんな登場人物なのかを知らないからだ。演出者は、もっと語るべきだと思う。

同じ「叫ぶ」にしても、憎しみを込めてなのか、少しイラッとしてなのかでかなり違う。だから、ここはどういう場面で、みんながどんな気持ちになっているのか。施設の雰囲気と共に教えてほしかった。

※後で分かったこととして、演技指導をしてしまうと、「エキストラとして扱えない」という問題が発生するようだ

余談:「演じる」について

深夜特急』の対談で「役柄と自分がぴったり――」というところを読んで思ったこと。

エキストラにキャラクター性を求めるなら、募集段階で明示するべきだなと思った。もともと役柄と同じような性格の人は「演じる」必要がないわけで。異なる性格の人は、演じる手間がかかる。

出演シーンの放送を見た

背景的な使われ方だった。コマ送りでギリ分かるかどうかだった。

物語の面白さではなく、役者の演技を気にしてしまう。俺なら無理だな、とかすごいな、とか。

エキストラ 2回目の挑戦

前と同じ作品に、2回目のトライ。駅の道路挟んで向かいの公園には、機材用のトラックが止まっていた。駅集合とのことだったが、場所の指定がアバウトすぎて分からなかった。集合時間になり、人だかりができて、やっとわかった。

服は前回と違って、サイズごとに分かれていなくてぶかぶかだった。ズボンの裾は折った。前とは違う人物のため、コマ送りをすれば矛盾が分かる。

やはり遠巻きに野次馬。警備の人が3人がかりくらいで制し、中心で撮影という感じだった。駅だったので、前回の施設のときより人が多く、警備が大変そうだった。場所代は鉄道会社か、市にに払っているんだろうけど、利用客は迷惑な話だろうなと思った。

今日分かったのは、「エキストラの特別枠」がアクタースクールの生徒であるということ。大学と掛け持ちしている人もいるようだ。彼らは、入ってからまだ日が浅いらしい。初めはエキストラからということなのだろうか。僕たちが「ボランティアの方」と呼ばれるということは、彼らは給料とかもらってるのかな。

駅での撮影開始

初め、出番はなく、改札付近での撮影を10人くらいで見ていた。トイレで自分の姿を確認したら、これじゃない感が否めなかった。服、ズボンがぶかぶか。「こんなやつはいない!」と思った。でも、コマ送りでしか分からないことだから、記号化ができればそれでいんだろうなとも思った。

電車に乗り降りする人が来るため、電車が到着する度に撮影は中断。丸々貸し切りは、さすがにしないか。住民の生活に支障が出るしな。

衣装で警備陣の中にいると、手を振られたり、「見てるよ」とにこやかに言われたりした。「でも、エキストラなんですよねー」と、そのたびに思うのであった。だから、声をかけられたとき、ニコッとすることしかできなかった。

今思えば、「エキストラかそうでないか」は関係のないこと。


出番が来た。タダで改札を通った。ホームでのシーンに移る。 荷物を置く車両、機材を置く車両、撮影する車両、と分かれていた。 

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「役名のある人と絡む」というまあまあいいのをもらった。それは偶然。理由は、「そこにいたから」。ラッキーだ。 以前だったら「どこが写りやすいか」を考えて動いていただろうな。今は、スヌーピーの「配られたカード理論」だから、精神的に楽。

車内は狭いため、カメラとカメラの板挟みが少しつらかった。「板挟み」とは、一方はもう一方の邪魔になってしまうということだ。 「どこにいればいいんだよ!」となった。そうやって翻弄されながらテストをしていたら、「やっぱりお休みでーす」となることがあった。

今回も、「撮ってみて、演出を変える」ということがあった。歩き始めの位置や、他の役との関係性がころころ変わった。配役上、一緒に行動したのはアクタースクールの人。

本番は、電車を動かしながらだった。 「タタンタターン、タタンタターン」と電車が走る。その中で、「はい本番!――」という声。 この時役はなかったけど、こういうのは新鮮だった。疾走感に伴う爽快感みたいなのもあった。

「同じシーンをまとめて撮る」は前回あったけど、「カットごとに撮る」のは今回初めて見た。

この駅に再び来ることになるとは思ってなった。しかもこういう形で。 駅の券売機付近には、鉄道会社の広報の人がいた。

二回目のエキストラが終わったとき、次回を断った。もういいや、ってなってたから。

(2015年9月11日)