感化と変化の記録

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3.俺14

体験と生活と芸術の考察ブログ

色の不思議 (静岡市美術館:大原美術館展 名画への旅)

芸術・デザイン

2015年5月30日。

発表者「(ニコニコ)今日はよろしくお願いします」名刺スッ

「何がですか(笑)?」

そんなことがあったイベントの帰り。

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「せっかくこっち(静岡市)に来たし」ということで、駅向かいの美術館に行ってきました。

関係のない色を使っていても、説得力がある

自画像にしても風景画にしても、抽象画に近いような、きめの荒い絵だ。それなのに、「これはなんの絵だ」と分かる。

あと、全体に実際とは関係のない原色が入っている。それでも絵になっているのは、ベースカラーの役目を実際の色が果たしているからだろう。

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児島虎次郎『姉妹』

やっぱり絵の色は自由でいいのだという思いを強めてくれる。

fromztoz.hatenablog.com

ベルナールは、抽象さにおいて、「荒いな」と思ったけど、この人のは写実的に「荒い」と思った。どちらも悪い意味ではない。この人のはベタベタしていて、点描画に近い。筆の跡が見える。

今まで、油絵の人物画で見てきたのは、レオナルドダヴィンチとか、すごく繊細なタッチのものばかりだった。 だから、新鮮だ。そして、これはこれでいいと思う。

木目にピンクや青、オレンジと、いろいろな色が塗られているのは面白い。金一色であるはずの彼女たちの髪にも青や赤が混じっている(上図)。全く違和感はない。

手の指と指の間とか、顔とか、モザイクをかけたようにぼやけている。そういうのが作品全体の淡さを作り出しているのだろうか。繊細な写実絵では思わなかったけど、この筆の跡が残るようなダイナミックな描き方こそ、「油絵の醍醐味だなあ」と思う。

この『姉妹』の絵は気に入った。いつまでも見ていたい。ポストカードがあったら買いたい。

記号化が、無意識に起きている

Jean Delvin『Carriage and Pair』

※ジャン・デルヴァン『連馬』

くらーい影の中に人がいて、ほとんど見えないんだけど、わずかな描きで、人がいるように見せるのはすごい。それが人に見えるということは、日常でも記号化を行っているということだ。

空にピンクと黄色。この人もか。エミールクラウス、お前もか。っていうか、そういう企画展なのか?

やはり説得力がある

満谷国四郎『裸婦』

ベッドの緑が、肌の色にも使われているのだが、何ら不思議には感じない。普通だったら、「カビ生えてますよ!」となるところだが。

原色を使う意味とは

児島虎次郎『芝の上』

この、人物にも原色を当ててあるやつ、「この少女たちも自然のように生き生きとしていますよ!」ということなのだろうか。

1910年代後半から、20年のはじめにかけてはベタベタな感じ(多分虎次郎)。27年の朝鮮人の絵は写実に近づいている。技量とは関係ない。どんな心境の変化があったのだろう。

引き込まれる「暗さ」

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Charles Cottet『Bonfire of St. Jean』

※シャルル・コッテ『聖ジャンの祭火』

いいわー。暗闇の中、皆で火を囲むというもの。 ダビデが首を持ってるやつとか、ラファエロ(?)が背景黒の中、指を立ててるやつを見たときみたいな引き込まれ方だった。

お見せ出来ないのが残念

Ramon de Zubiaurre『Port of Ondarroa』

※ラモン・デ・スビアウレ『オンダロアの港』

主人の訴えかけるような目がいい。

どんなんだったっけー! 忘れてしまった(2016年1月)。

心を動かす記号

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Jean-Louis Forain『Backstage-Symphony in Blue』

※ジャン=ルイ・フォラン『舞台裏ー青のシンフォニー』

これは抽象画に近い。表情がなく、記号的。舞台裏ってのがいいね。

統一感のある、バラバラな色たち

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Paul Signac『Canal of Overschie』

※ポール・シニャック『オーヴェルシーの運河』

水車とか木の杭とか、船の配色がめちゃくちゃなのに、落ち着いて見れる。それは、全体として色が統一されているからだろう。あまり多くの色を使っておらず、運河の音が基本色として使われているイメージ。

ピンク、青、緑、白……と書いたところで思い出したのは、昨日のこと。100均で絵の具を買おうとして、色が少なかったからAmazonで買ったということがあった。「色少なくても描けるんだ」。そんなことを思った。

どこがどうなってんの

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画像:GATAG | フリー絵画・版画素材集

Juan Gris『Glass and Water Bottle』

※ホアン・グリス『コップと瓶』

最近(当時の話)、抽象画微妙になってきた。そこにある意味を感じ取ろうというよりは、「日本画的に美しいデザインが」というところに目がいく。

部屋に飾りたくなる絵

Joan Miro『Women in the Night』

ジョアン・ミロ『夜の中の女たち』

一風変わってていいわー。部屋に飾りたくなる。

「おうふ」となるリアルさ

岸田劉生『静物』

恐ろしく写実的。自分は、こういうリアルさはいらないと思っている。 しかし、それでも「おうふ」となるほどの作品。

その他

高村光太郎って彫刻もやってたの?


陶器達。これには興味ない。でも、陶芸はやりたいという。

(2015年8月31日)