雑記に次ぐ雑記

体験と生活と芸術の考察ブログ

ゲテモノを食す

エゾシカの肉

Amazonに売っていたエゾシカの挽肉。予想外に美味しかった。キャベツの画像で清涼感を出してから油っぽい話に移る。

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味は意外と普通で牛肉に似ている。風味、匂いも牛肉とほとんど変わらない。そして、クセがない。後味はビーフジャーキーのようだ。臭さがないのには驚いた。味付けをしなくても美味しい。味だけなら大衆受けしそう。「味だけ」ならば。

エゾシカ肉の欠点

生肉状態の見た目は紫がかっている。おいしそうには見えない。そして、炒める時に崩しやすいが、食べると筋張っていて固い。挽肉なのに噛み切れないところがある。挽いてあるのに。いつまでも口の中に残る何かがある。肉一つ一つに「核」みたいなのがあって、それが残る。料理酒を用いても、包丁でとんとんやっても固さは変わらなかった。普通の肉は保水性が高まって柔らかくなるそうだが、エゾちゃんはそういう問題ではないらしい。「核」が固さの全てであり、これをどうにかしない限りいくら細かくしても柔らかくはならない。 考え方を変えれば、ミノみたいな楽しみ方ができるけどね。

参考:手前板前 食材館. ミリンと料理酒

値段は豚肉と同じくらい。手に入りにくさと、噛み切りにくさを考えると、豚でいいやってなる。飼育効率や味、食べやすさにおいて競争相手である豚や牛が強すぎるので普及していないのだろう。

北海道産蝦夷鹿肉 モモ 1kg

当時買ったひき肉は無く、モモ肉なら売っていた。1kgだってさ。

(2015年9月26日)

シュールストレミング:世界一臭い食べ物

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Googleで検索したら「シュールストレミングならアマゾン」と出てきたので、「本当か?」と思いながらも購入。2014年7月25日、奴は家に届いた。くさやの6倍も臭いといわれている。あのくさやのだぞ? 食べたことないけど。

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箱から取り出してみると、意外と大きかった。

主にスウェーデンで作られるニシンの塩漬けを缶の中で発酵させた食品です。

付属の紙に書いてある説明文を読み上げていく。 えー、スウェーデン語でシュールは酸っぱい、ストレミングはバルト海のニシンを意味します。世界一臭い食べ物として有名で......。えー、開けると同時にしっsえ!?

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「開けると同時に、失神!?」

内容物がはねた場合、その異臭を完全に取り除くことは困難です。
開けたときに液が噴出する可能性があります。 室内で開缶すると数日は臭いが残るため、必ず屋外で開けましょう。

いざ開缶!

「失神しても死なないよね?」と言いながら開ける。梱包材であるビニールの上からでも臭った。缶の上からはビーフジャーキーのような匂いがする。念のため半裸になった。行きます!

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「......ん、こうか? あれ、これどうやって開けるんだっけ」

栓抜きであることに気付き、やむを得ずナイフで開けることに。

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(プシュー!)「ぅぁあっ!あー!」

外に飛び出す臭気。 窓を開ける。臭い臭い。さらにナイフで開けていく。この臭いは登山で嗅ぐような硫黄、いやおならか、何だこれは。海の干上がった海藻みたいな匂いもする。それなら我慢できそうだ。汁が泡を伴って、怪奇な音を立てて出てくる。「シゥィゥィウィー」と出でたる汁を吸う。

「かはぁー! あ......でもー......」

まずくはない! そう、なんとまずくはないのだ。しょっぱくて、生臭くて、息が臭くなる。でもまずくはない。初めは匂いそのままの味がするのだが、その後に塩気と魚の味がしてくる。

ナイフでは開けることができないので、缶切りを買ってくることにした。 奴はジップロックに入れ、一旦冷蔵庫へ収める。

仕切り直し、バトる

やはり袋の上からでも臭う。謎。したがって、冷蔵庫がやられていた。相当な手ごわい奴だってことが分かった。ズボンを脱いで備える。卵の腐った臭いっぽくもある。袋を開け、臭いを嗅ぎ、むせる。

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ここで、まな板もやられる。汁は茶色い。悶絶しながらも、どこか嬉しそうである。液体が乾いたところは変色し、小さな穴からはニシンの銀が顔を出す。開け始めたころ、臭いに慣れてきたのを実感。

なぜこんなにも量が多いのか。こんなにいらない。ハバネロ商法がよかった。もうそろそろ缶が開く。「はい、一周しました」。ベコッ! 

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ということもありつつ。「匂いに慣れてきたな。くっさー」。ということが起きる。慣れるけど臭いことは臭い。

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いざ、食す。

食する前に蒸留酒で洗うと、若干臭いを抑えることができます。

これをやったら何のために買ったか分からなくなる。そのままいこう。 内容物は、「身」よりも「皮」って感じ。 「しょっっぱ!! あ、おいしい......うん! おいしいな!」

普通に魚の味がする。においからこの味は想像できなかった。「世界一臭い食べ物 ≠ 世界一不味い食べ物」だということが分かった。 匂いとのギャップでおいしいと感じるだけかもしれないけどね。

塩辛と一緒に飲む酒に合いそう。塩っ気繋がりで。 後味は魚本来のものと、海水の味。鼻を近づけて臭いを嗅げるようになった。 そして、ひとりでに泡がわき出てくる。

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クラッカーと一緒に食べてみる。「うん。別にこれじゃなくてもいい」。一緒に食べなきゃいけない理由は、特に見つからなかった。

その日の夕方のこと

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一人を引きずり込み、終わり。

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最後に1匹丸ごと食べてみた。

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あまりのしょっぱさに舌がしびれる。あと、流石にまずい。海水を飲んでるみたい。

後日談

・翌日から2日間、胸のあたりから変なにおいがした(原因は他かも)

・その後1週間は「臭いを思い出せる」という不思議な現象を体験できた

(2015年7月17日)

サルミアッキ:世界一まずい飴

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フィンランド原産の飴「Salmiakki」。タイヤの一部分見たいな見た目と色。光に透かすと、コーラグミみたいな茶色になる。においは甘い。この匂いから、「まずい」は想像できない。食べてみる。

「……。ぁー! あ―!? ぅあ"ああー!!」

とにかく、まずい。ただただまずい。

「えーっと……。(味のデータベース参照中)えーっとですね。何だろうこれ……。サルミアッキなんだよ」

今までに食べたことのない味なので、他の食物に例えることができない。いうなれば何かしらの「薬品」だ。薬品の方に近い味。食べるとまず醜悪な味ががつんと来て、その後歯にねちっこくくっつく。なくなると同時に口中に微涼が生じる。それが終わると口の中の粘膜に異様な味がまとわりつく。 まとわりついたのか、それとも味覚が一時的におかしくなったのかのどちらか。これを好んで食べる人の気が知れない。シュールストレミングは臭さを我慢すればまだなんとか食べられた。しかし、Salmiakkiはどうしても無理だ。唯一の救いは後味が臭くなかったこと。

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最後に、10個まとめて食べてみた。

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脳が食べ物だと認識しないようだ。反射的に吐きだされた。鳥肌が立った。中途半端ではなく飛び抜けてまずい。味を何かに例えれないってのが意外だった。

そんな中、ある日「フェンネル」という香辛料を食べたときに、「サルミアッキだ!」と思った。味が似ていた。フェンネルが使われているのかな?

(2014年8月7日)

「サルミアッキに慣れたい」と思った

あれから2か月。『わたしのマトカ』を読んだのをきっかけに、「せっかくあるんだから、慣れるまで毎日少しずつ食べよう」と思った。というのも、本の中で片桐はいりはサルミアッキを克服していた。自分は「うえー、なんだこれ! 捨てよ」という表面的な関わり方で留まってたけど、もう一歩先に進んでみたい。味に慣れたとき、何が起きるんだろう。を読んで、慣れるまで食べてみようと思った。

再び食べた結果、口に入れた時の「うわっ」、味わったときの「うえー!」という感情が起こらなかった。理由を考えてみる。

1. カール・ルイス的アレ

「片桐はいりさんは苦戦しながらも味になれることができたんだ。 あっちの人は好んで食べてるんだ。スーパーに大量においてあるんだ」

日本人で食べれるようになった人がいるという真実、現地では愛されているという情報とが「あ、俺でもいけるかも」と思わせてくれた。

2. 先入観や偏見

前回は「これをおいしいとする」と思って食べたつもりが、心の底では「まずいまずいとにかくまずい」という観念が取り払えず、はなからまずいと思おうとしていた。その反面、今回はフラットに向き合えたと思う。まずいことには変わりないのだが、「これがおいしいと思う人がいるんだ。これをおいしいとする」と先入観なしに思うことができたんだと思う。

Fazer サルミアッキ SALMIAKKI 40g x 2箱 フィンランド産 【並行輸入品】

(2014年10月15日)

リキュール版も味わったよ

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匂いはグミと一緒で甘い。飲んだ瞬間むせた。舌がピリピリする。でも、グミと違って口に残らないのは良い。こっちの方が甘みがあって、グミよりおいしいと感じる。食べ物として受け入れられる。「クセが強いお酒だなー」という印象。

(2015年8月27日)