雑記に次ぐ雑記

体験と生活と芸術の考察ブログ

主に声に出して楽しむ

語感遊び

  • みりんの振動を拒絶する10分後
  • 高速道路みじん切り対決
  • どん底ネズミの黒海制覇
  • アケメネス朝文字化け
    変な焼きそば
  • W喪失獲得戦線
  • ニワトリ雛雄雌決めつけ選手権
  • 無限パーソナリティ
  • 気のきいた嘔吐
  • 全国民散財国債完済
  • 真空イタリアンメイク
  • 高校生日傘常用認定試験常時開催中
  • ガリベンチャンピオン
  • 虚血モラトリアム
  • 財閥チョップ
  • 恋慕縦貫道
  • ユーロビート托鉢
  • 理性からありがとう
  • 三叉路でサルサ
  • 幸せ絶頂ノイローゼ
  • 耄碌エトピリカ
  • 5年ぶり乳首
  • 全社交辞令総回収
  • ジュウヤクカイニン
  • 最高品質のいびき
  • よくばりてくのろじー
  • 利きほねとかわがはなれるおと
  • 自まゆ毛大暴走
  • 角刈りジャンクション
  • 追憶三車線

言葉の謳歌(語感の為の文章)

  • 小さい頃あんなに怖かった遠ざかっていく夢が遠ざかっていくように、間違いなく間違ってる間違いの小二の情事は、止まりだしたら止まらなさが止まらない。「今欲しいのは、とりあえず愛です」の旋律は形となって雪のように降り、空洞の月は洗脳の余韻の中。
  • 彼の歯ぐきが隠れたのを未だに見たことがない。噂によると、毎日が絶妙で幸福な疲労感で床についているらしい。不完全な完全主義者の私は、そんな風に「死ぬのが惜しいほどの何か」をまだ生み出せてはいない。現状、寝るのを忘れるほど眠い私には何が必要なのだろう。火葬場で野宿する時の焼け死ぬ覚悟なのか。それとも億万長者を確信した卑しい心だろうか。
  • 伸ばした後ろ髪で、窓辺の五種の灰を越冬へと追い込む最中、逆立ちしたアジに尻を叩かれている真昼。手のひらから出る記号的な光に目を細めながら、12筋の光を差しだした。それが古い軸索に見初められた、東京湾内の残像の正体であった。
  • 長さの違う足が邪魔になっていることに気がついた。過去の自分を見ているようで、実はそれが現在まで続いていた時のような気分の悪さだ。今は3100年なので、それを知ってか知らずか、次々と横笛は使い回されていく。
  • ドス黒い田園。野晒しの差し歯。俯瞰的な苦み。一夜限りの産声。スカート下のオーロラ。すれ違う視線の博愛。どれもこれも深海300m。味を占めた成金カタツムリは、倍速で動くゆりかごを利用して売名の準備を着々と進めている。
  • マッドサイエンティスト呼ばわりされた科学者は、ついに12億人を超えた。その12億超えの集団は、腹いせにと、世界中の雨粒を固定してしまった。それを知らないハイビスカスは、いつも通り陶磁器の青に落ち着き、見物に来た四角いマドンナたちは丸い口を開け、9年間の成果を見事に発揮した。
  • あぜ道を通り過ぎる人参に多くの声援が追いついたとき、笹の葉の回転にZが加わった。そこから三つ目の鉄塔で揚げ足をとった最中、報復のパンチが欄干へ飛び出した。折り紙の勝ちが確定する最中、虎の威を借るネズミは道頓堀に姿を消した。
  • 鉄格子の憤りを体現するのはわずか8万歳のロブスターで、彼の見せる奥行きを感じる煮沸には、外皮に守られたダンゴムシから絶大な賛辞が送られた。
  • 遠近法を用いた焼き肉パーティーが開かれていた。向こうからやってくるのはシルクハットをかぶったダイバーで、オカリナを吹きながら草餅の清涼感を実現している。ロボットの口笛に激しい怒りを覚えながら、自分で惑星の環を生み出せることに喜びを覚えるのだった。気づくとくつ下には穴が開いていて、そこから異世界の風が吹いてくる。そろそろハンバーグが焼けるのでやめにするが、くれぐれも川底が澄み渡る場所だけを選んで、マイムマイムを踊ること。それさえ守れば、いくらでも踊り続けるがいい。
  • 不協和音が何よりも優先されるこの部屋では、老人が年相応のシャドーボクシングを見せつけてくる。6人のドストエフスキーは頭上を走っている山陰線に思いを巡らせ、脳の血流に20万円の給料を出している。クラゲを頭に被ったベートーベン。ラインダンスのナポレオン。確定申告フビライ・ハン。彼らは暗闇で何を見ただろう。

瞼裏の世界(浮かぶ映像をそのまま記述)

  • 流れ浮かぶ雲がことごとく暗くて淡いピンク色をしているのは、すぐそばの巨大な大人の女の唇から生まれているからであった。雲は地上へと連なり、大きなスクエアを囲んだ。大人の女の見下ろす先で、たくさんの親子は手を繋いで輪になっている。彼らは唇から生まれた雲の回るのと同じ方向に回り、大人の女のまばたきと共に微笑した。髪をかき上げると小躍りし、胸パットを直すと子供の交換が行われる。タバコを吸い始めるころに離婚をし、吸い終わるころには新しい母親に慣れているのであった。噴水は先程から出るタイミングを失っている。
  • 良識ある裁判官を、滅多打ちしたい衝動に駆られる小学二年生。髪も乾ききらない内に、敬語でごまかした毒入りのアップルパイを投げつけた。飛びかからんとしたときの目は、80年後の臨終間際の血走りを先取りした。

眠りに落ちる直前の寝ぼけ

  • 閉じなければならない瞼がいくつもある
  • 世界で最も一万回売れた本
  • 元伊集院光
  • 何か優位性を生むためのダッシュ
  • サングラスをかけたウルトラの母
  • ネロの100Mハードル

あいうえお詩

  • もうちょっと
    もみたい
  • あめがふったら
    しあわせな
    たいくつがやってくる
  • きみの
    のうりを
    うばいたい
  • はっきりいって
    なすは
    びっくりした
  • みんなが
    かなしいことをか
    んがえたいつか

夢路記

  • 煌びやかな白のステージ衣装を着た足の長い女性が、観客の肩の上を次々と歩く。前から近づいてきて、やはりその彼女と僕の肩を踏み越していく。僕と彼女は、くるりと同時に頭を反転させる。その間、ずっと互いの唇は合わさっていた。彼女の唇は粘土で出来ていて、粘土の香りとひんやりとした感覚が伝わってくる。女性達は相変わらず肩を踏みながら観客の下り坂を降りていき、遠ざかっていった。(BGM: レベッカ フレンズ)
  • 体が徐々に浮いていき、かなりの高度になった。これから海を渡る。雲を隔てて見えるのは黄金がかった太陽の光で、「スマホ落としたらどうしようもない」ということを差し置いても、必ず映像に収めたかった。画面内に映る光、光を受けた雲、光を受けた指、照った海面。どんな構図を取ろうが、その全てが美しかった。
  • 開店前、夜も明け切らぬ早朝のさかなクン。駅ホームの上の山間田舎風景。一人は片方の乳房を時々暴露し、一人は漕ぎ、一人は何もしない三位一体三人羽織一輪車。人間離れした跳躍と空中遊泳によって行われたバグ的な覗き。懲罰を加えるべく、巨大な能面が畳の間から平行に一部だけ出現した。
  • 女子が悪戯に期待して笑った。最後の鼻歌が終わると、それまでの声は保存されて、2人の会話は泡となって飛んでゆく。それは、遠く離れた閉ざされた世界の男のもとへ届く。泡は、男に触れて弾けた。絶対に忘れなかったその声を聞いたとき、呆然とした顔が一変する。涙が流れた。
  • 強制労働施設に音楽家が一人。そこでは子供達が働かされていて、音楽家はそれを見ていた。音楽家と子供達の間で密かな交流が生まれ、いくらかの時間が過ていく。音楽家は帰路につき始め、使役する側の大人達は砲撃を始めた。子供達は傘のような物を自らの前に突き出し、砲撃の大音量を反射させる。そこかしこには、片手を前に突き出し、肩と指で耳を塞いだ子供達の姿があった。出口にいた音楽家は、ギターの尻を鉄の扉に付け演奏をする。各方面から集まってきた音が扉に響き、今度は大きなギターの音色となって広がっていく。どこまでもそれが届いてほしかった。
  • 「行かないでくれ」。そんなような言葉を繰り返しながら、熱い抱擁をしていた。絶対に別れなければならないことが分かっていたからか、とてもとても悲しかった。その女性といたときは行かないつもりだったが、汽車の所へ来てみると丁度走り出した時だった。汽車は大きな窓枠だけで、窓も天井もない。中にはまばらな乗客がいて、「いけるよ」、「座れるよ」という声が聞こえてくる。汽車と併走した後、窓枠に掴まり、ブランコの動きで足から入る。気持ちだけその勢いのまま車両の端から彼女を探すと、真ん中ほどにいた。彼女といっても、今は男の姿だ。彼女の存在感の隣に座る。下を向き、微笑む。ラプティの駅に着くまでの景色は、所々綺麗だった。オレンジ色の光を受けた梢や、豊かな緑。風が強かった。絶対に大丈夫なのに、なぜか飛ばされてしまいそうな気がしていた。