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体験と生活と芸術の考察ブログ

雷の多いある夜

2014年8月1日。この夜はおかしな天候だった。生暖かい強風が吹き、絶え間なく雷音が響き、「非日常」をすごく感じた。22時24分。戸を網戸にして布団に横になる。びゅーびゅーごろごろ、音を聞く。おびただしい数のピカピカピカピカ、目で楽しむ。真っ暗な中、外からの明かりだけが目に届いていた。網戸のそばに寝て、稲妻が見えるまでずっと外を見ていた。そのうち、空の紫を家の中だけで見ているのは勿体ない気がしてきた。

非日常感に煽られて家を飛び出した。雨がぱらつく中、自転車を走らせる。寂しさを紛らわすためか学校方面へと自然に足が向く。しかし、雷の方向へと進路を変え、向かっていく。自分と雷との間に障害物が見えなくなるまで。雷はいいが、雨の匂いは嫌いだ。

駅のロータリーに着いた。雨足が強まってきたので、早く雨宿りの場所を探さなくては。深夜に近かったので、家路につく酔っ払いや、駅で親の迎えを待つ塾帰りの生徒がいた。僕はベンチでただ雷を待っていた。稲妻が空を走る姿、たまんねぇよ。こんなの見たことない。一瞬で消えてしまうのがいい。美しい。熊手、蜘蛛の巣のように空を走る雷。雷は下に落ちるもんだとばかり思っていた。空一面に広がるものや、下から上に登るようなのもある。部屋にいるときは「一回でも雷が見れればいいや」と思ってたけど、外に来て本格的に見始めると「一個も逃したくない」という気持ちになった。

何年分かの雷を見終わった後、雷はどこかへ消え、静けさがやってきた。それも束の間、今度は激しい雨がやってきた。この雨の中帰ったらずぶ濡れになること必至だ。雷を見ていたそのベンチで、今度は雨止みを待った。